産廃豆知識

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<第15回>PCBについて

2018.09.10

PCBとは?

ポリクロロビフェニルの略でポリ塩素化ビフェニルともいいます。ポリ塩化ビフェニルは本来は誤訳であるが慣用語として使われています。電気の絶縁性が高く、不燃で,安定性に優れているため、トランスやコンデンサの絶縁体、熱媒体、塗料、印刷用インキ、複写紙、可塑剤などと広範囲に利用されるようになったが、カネミ油症事件を契機に、1972年生産が中止され、厳しい使用制限を受けています。生体内に入ると分解されずに脂肪内に蓄積され,視力障害や肝臓障害などの中毒症状を起こすものです。

 

PCBの種類(高濃度、低濃度)

PCB廃棄物は、PCB濃度により高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。高濃度PCB廃棄物はPCB濃度が0.5%(=5000ppm)を超えるものとなります。 高圧変圧器・コンデンサー等の高濃度PCB廃棄物は中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)で処理を行っています。低濃度PCB廃棄物については環境大臣が認定する無害化処理認定施設及び都道府県知事等が許可する施設で処理を行っています。


高濃度PCB代表例

高圧変圧器 高圧コンデンサ 安定器

 

PCBの処理と処分期間

PCBの処理につては適正な検査を行った後に許可を有する業者に委託をしなければいけません。更にPCBついては高濃度、低濃度共に定められた期間までに処理しなければいけません。期間を過ぎると処理が出来なくなる恐れがあります。

 

高濃度PCB処理機関

 

低濃度PCB廃棄物の処分期間は平成39年(2027年)3月31日まで

※詳しくは専門機関へお問い合わせください

PCBを処理完了するまでの猶予期間は有りますが、期限が迫るにつれて専門機関や許可業者の対応も難しくなると考えられます。法的な罰則も定められた案件ですので、お早目の対応をお勧めします。

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